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第1回 一般社団法人日本RV協会「キャンピングカーシンポジウム」をレポート!

2024年7月20日に東京ビッグサイトにて開催された 第1回⼀般社団法人日本RV協会「キャンピングカーシンポジウム」。

このシンポジウムは、今回の「東京キャンピングカーショー2024」において、キャンピングカーの新たな可能性と、社会との繋がり方を考える場として企画されました。

会場の様子

第1回のテーマは、「キャンピングカーと防災」。

キャンピングカーを所有し、今年の能登半島地震で被災地支援の取り組みを企画実行してきたタレントの田村淳さん、全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)の事務局長・明城徹也さん、アウトドア災害ガイドのあんどうりすさん、日本RV協会の荒木賢治会長がパネリストとして登壇。
キャンピングカーと防災の関わり、そしてこれからの未来について意見が交わされました。

協会の能登半島地震への対応について

日本RV協会 荒木賢治会長は、「能登半島地震での支援活動は、被災地からのSOSがきっかけ」と語りました。被災地では、職員たちが寝る場所やトイレも満足にない状況を目の当たりにしたと被災地の写真とともに振り返りました。協会全体で、確実に災害支援に役立てられる体制を整えていくこと。さらに、防災機能を備えた車としてのキャンピングカーの認知拡大に取り組んでいくことを力強く話されました。

日本RV協会 荒木賢治会長

「キャンピングカーと防災」パネルディスカッション

7月初旬に現地で支援活動をしたタレントの田村淳さんは、「復旧は道半ば」という回答を皮切りに、被災地の現状を説明。

田村淳(タレント)

淳さんが現地へ駆けつけたのは、4月4日。その段階でメディアは「すでに復興が始まった」との報道をしていたそうです。しかし淳さんが現地の人に尋ねたところ「復興なんてとんでもない。道はぐちゃぐちゃ、水道管やガスはバラバラ。復旧すらままならない。これを伝えないから皆の能登への関心が薄れて、国が動いてくれないんじゃないか」とのこと…。

復旧が無ければ復興はないということを強く言いたいと淳さんは語りました。

続いて、東日本大震災をはじめ、数々の被災地支援を行ってきた明城事務局長は、移動手段と住環境の両立ができる「キャンピングカーの自己完結性」を長所と捉え、被災地の「支援者支援」の重要性を語られました。

明城徹也(全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)の事務局長)
あんどうりす(アウトドア災害ガイド)

また、阪神淡路大震災被災体験とアウトドアの知識を持ち防災ガイドとして活動するあんどうさんは、キャンピングカーの被災地での有用性を「オールインワン」と表現し、キャンピングカーの魅力を語りました。

以上のように、パネルディスカッションでは、防災について、また災害が起こった際、キャンピングカーの利用に関する具体的な事例について語ったり、これからの課題や改善点についての熱い議論が行われました。

シンポジウムに参加して、一言…

レジャーだけでなく、防災や、実際に災害が起こった時に活躍するのがキャンピングカー。

どのようにすればもっともっとキャンピングカーが日本に浸透するのか…。このシンポジウムでは、被災地で活躍するキャンピングカーの真価をそれぞれの視点で熱く語られました。

RVパークも、キャンピングカーライフを楽しむのはもちろんですが、インフラ施設として重要な役割を担っています。今回のシンポジウムでキャンピングカーの可能性を大いに感じましたし、つまりはRVパークも今後さまざまな使われ方ができるということにも繋がるのではないかと考えさせられました。

ぜひ今後この特集記事でも、「RVパークと防災」について取り上げてまいりたいと思います。