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今夏の北海道旅でもっとも印象に残った、檜山地方せたな町

投稿者:松本周己(しう@SOTO)
投稿日:2019/09/25
  • 車中泊・くるま旅
旅をしていると、よく「どこが一番よかったですか?」と訊ねられることがありますが、今年の北海道旅で言えば、一番印象に残っているのは道南の檜山地方「せたな町」です。
 
「どこが」というのが観光地なのか景勝地なのか、はたまたご当地グルメなのか、スポットを当てるものによって様々なのですが、最終的に印象に残るのは「ひと」によるところが大きいと思うのです。
今回は、そんな「ひと」との出逢いによって感動が何倍にもなった気がします。
 

久遠神社例大祭にて。せたな町は連日お天気に恵まれました

 

せたな町大成区にて、地元のお祭りに参加

昨年ひょんなご縁で知り合った方のところへ「今年も来ました!」とご挨拶に伺ったところ、とても喜んでくださってご自宅に招いてくれました。そういうことは、滅多にありません。
しかも、地元の久遠(くどう)神社例大祭に参加してほしいとの申し出が! 喜んでお引き受けしました。
法被を着せてもらって、炎天下の中を皆さんと一緒に山車(ヤマ)を引き、お接待を受けたり楽しい時間を共有することができたことは今年一番の思い出です。
 
写真撮影も仰せつかり、後日データとともに大判プリントした集合写真を送ったら大変喜んでくださって、額に入れて飾っているとの返信にこちらもホッコリ。かつてない経験をさせていただきました。
 

太田神社 本殿は岩窟の中に鎮座しています!

神社といえば海岸沿いの町道を北へ約5km、長いトンネルの先に、北海道最古の山岳霊場であり道南五大霊場のひとつでもある太田神社(太田山神社)が鎮座しています。
その本殿は山岳信仰にふさわしく岩山の頂上近い断崖絶壁にあり、かつては女人禁制でした。登山道も全体的に平均して45度もの斜度がある峻険な道のりですが、多くの参拝者が訪れます。
もし本殿まで登拝したい場合は登山を想定した靴と服装で、軍手もあるとなおいいです。最後の鎖場は、決して無理をしないでください。
 

5月下旬でも、まだ桜が咲いていました!

日帰り入浴は【湯とぴあ臼別(臼別温泉)】(入浴料 清掃協力金100円、7:00~19:00)。山の中にポツンと佇む、野趣あふれる一軒湯で秘湯ファンにも人気。道の駅【てっくいランド大成】から約7km、狭いダート道なので大型キャンピングカーは特に用心してください。
 
もっと近場がよければ【貝取澗温泉 あわび山荘】(入浴料400円、5月~8月 9:00~21:00/9月~4月 9:00~20:00)もあり、こちらは道の駅から約4kmです。
 

奇岩が表情ゆたかな海岸線をドライブ

【檜山道立自然公園】は日本海側、檜山郡上ノ国町と江差町、爾志郡(にしぐん)乙部町、二海郡(ふたみぐん)八雲町(旧 熊石町)、久遠郡せたな町(旧 大成町)、奥尻郡奥尻町までを含む6町にまたがっています。さらに北側、三本杉あたり(せたな町瀬棚区)からは【狩場茂津多道立自然公園】にあたります。
 

左=親子熊岩、右上=三本杉岩、右下=窓岩

親子熊岩、三本杉岩、窓岩などなど奇岩が林立し表情ゆたかな海岸線はドライブに最高!
夕陽スポットとしても知られる三本杉海水浴場には、【わっかけ岩】【瀬棚物産 マリンショップみすぎ】2軒のお土産&お食事処があり、トイレとコインシャワーも併設しています。
徒歩圏内に事比羅神社、漁港近くには【ロウソク岩】、丘の上には【立象山展望台】と見どころもたくさん。
 
日帰り入浴は【せたな町公営温泉浴場 やすらぎ館】(入浴料400円、10:00~21:00)。三本杉海水浴場から約2kmです。
もう一軒、旧北檜山町内にある【温泉ホテルきたひやま】(入浴料400円、10:30~22:00)へは三本杉海水浴場から約7kmです。
 

生け簀にはたくさんの魚貝類が

忘れてはならないご当地グルメ、瀬棚といえば新鮮な海の幸!
新鮮魚貝類を買うならココ! 三本杉海水浴場から窓岩に行く手前にある【漁師の直売所(ヤマヨ斉藤漁業)】。残念なことに【わっかけ岩】や【みすぎ】では鮮魚類の販売はなく、瀬棚区中心街にも見当たらないのです。
 
ウニ、アワビ、ホタテ、つぶ貝など色んな魚貝類が生け簀にたくさん揃っています。ウニや貝類はサービスで殻をむいてくれますし、併設のお食事処で食べることもできますよ。
 

クリームたっぷりすぎて、ちょっと強く握ったらはみ出してしまった

スイーツ好きには瀬棚区中心街にある明治33年創業の老舗【甲田菓子店】の「岩シュー」(150円)がオススメ。皮はサックサク、中はトロ〜りクリームたっぷり!この食感を損なわないために設けられた消費期限は…何と! 1時間!!
販売は火・木・土・日・祝日のみですのでご注意を。地元民に愛される逸品で午後には売り切れ必至なので、どうしても食べたい場合は予約した方が無難です。
 
余談ですが、ハートランドフェリー 奥尻〜瀬棚航路は運休中。江差航路よりも短いので料金も少し安かったのですが、江差の方が函館からも近いし利用客が多いのでしょうね。
 

念願の狩場山登山

前述の大成で知り合った方に「狩場山に登りたいなぁ」という話をしたら、同じく昨年知り合った別の方の娘さんが、たまたま狩場山に数名で登るから加えてもらったらどうかという流れに。狩場山は中級者向けでそこそこ険しく、一人では登らない方がいいと聞いていたので渡りに舟! 厚かましくもお願いして同行させていただきました。
 

フギレオオバキスミレなど夏の高山植物がたくさん咲いていました

狩場山は標高1,519.9mで、道南の最高峰。せたな町と島牧村にまたがっています。
道の駅【よってけ!島牧】から千走新道コース登山口まで約16km、【賀老高原キャンプ場】を過ぎたあたりから道幅が狭くなり、さらにケータイも圏外に(賀老高原キャンプ場も圏外)。駐車スペースは普通車10台分もないので、満車だった場合はもっと手前の駐車場から歩くことになります。トイレもありません。
 
登山道は噂に違わず難所が続き、7月中旬にも関わらず雪渓を超え、ヤブこぎになり、一人だったら完全に道を見失うところでした。
ガスって真っ白ななか何度も「ここを頂上とする」と思ったけど、雪解け水の沼や湿原に咲く花々、霧が晴れて遠く眼下に海まで見渡せたときは感動しました!
わたしの足が遅くて大変なご迷惑をかけてしまいましたが… 同行させていただいて、本当に助かりました。
 

賀老の滝を訪れた2007年、熊が出るかもと聞いて愛犬についてきてもらった

狩場山登山のあと、帰りが遅くなってしまったため【ドラゴンウォーター(炭酸水)】を汲むことも叶わず。【賀老の滝】へと注ぐ岩の割れ目から湧いているという〝龍神様の水〟、飲んでみたかった…!
ちなみに賀老の滝遊歩道は数年前に台風で崩れたため今なお通行止めとなっていますが、ドラゴンウォーターまでは行けるそうです。
 
日帰り入浴には、明治18年創業の【千走川(ちはせがわ)温泉旅館】(入浴料500円、13:00〜21:00)が登山者に人気で、道の駅【よってけ!島牧】からも約6kmと便利。(道の駅に隣接の【漁火温泉】は休業中)
ですが…実は、こちらも未踏なのです。賀老の滝、ドラゴンウォーター、千走川温泉は来年のお楽しみということで。
 

せたな町北檜山区のグルメスポットを2軒ご紹介


マスコットアニマルたちがお出迎え

国道230号沿いにある大津牧場直営【ひそっぷ】。
大津牧場では牧草地に化学肥料を散布していないそうです。自然な環境で育てられているので、季節によって牛乳の風味も変わるのだとか。
 
自家製プリンに自家製ソフトクリームがたっぷり乗った「プリンソフトクリーム」が、270円という激安!
ソフトクリームは舌触りがなめらかで、濃厚な味わいでありながら後口はサラっとしています。プリンも濃厚で卵の味がしっかり・ぎっしり詰まっていて大満足な食べ応え。
他にもモッツァレラチーズやチーズケーキ、スコーンなどなど、すべて手づくりで美味しいうえにリーズナブルなお値段です。
 
基本的に奥様お一人で営業されているので、急用などで閉まっていることがあります。事前に確認を!
飲むヨーグルトとプリンは道の駅【てっくいランド大成】でも販売しています。
 

自家生産、自家製粉、手打ちの十割蕎麦

同じく国道230号沿いにある【そば処 元気屋】。【ひそっぷ】もそうですが、目立たないのでうっかり通り過ぎてしまいます。スピードを控えめに、幟旗を注視してください。
 
看板メニュー「元気そば」(700円)は、ちょいと辛味が効いたワサビたれ(ツユ)が入った冷たい皿そばです。上にはとろろ、かいわれ、うずらの玉子、梅肉で和えた無臭ニンニクなどが乗ってます。
蕎麦は自家生産、自家製粉、手打ちの十割蕎麦です。そば打ちしているところを、ガラス越しに見ることができます。
麺がサクサクっとした歯触りで小気味よく、蕎麦の香りもゆたか。他のメニューも食べたい!
 
待っている間に、お茶と自家製黒豆煮が出てきました。豆本来の甘味が美味しくて人気なので、お持ち帰り用も販売しています。
 
ご存知の通り、北海道は広いです。九州と四国を合わせたくらいの面積を誇ります。北海道を一周したいと思ったら2週間はほしいところですが、そんなに長い休みはなかなかとれません。
若かりし頃はレンタカーなどで毎日走りに走ったものですが、今ではそんな体力も失われつつあり…気に入った場所に連泊するパターンも増えてきました。
 
ポイントを絞り込んで、その周辺をじっくり散策すると、また新たな発見があったりして楽しいものですよ。