RVPARK

日本語
English
  • 文字サイズ

RVPARK

2021年はどう変わる? キャンピングカーと働き方の関係

投稿者:松本 周己(しう@そと)
投稿日:2020/12/23
  • キャンピングカー
2020年の「今年の漢字」は【密】。応募数2位は「禍」、3位は「病」…やはり新型コロナウイルスに関連する漢字が目立ちました。
厚生労働省は、働く人々が個々の事情に応じた多様で柔軟な働き方を自分で選択できるようにするための「働き方改革」を推奨し、就労形態もネットを使って工夫することを提唱するなど変革を求められる一年だったと感じます。

仕事と言えばパソコンに向かっているだけだった日々から一転


[お世話になったミカン農家さん宅にて(ふだんは軽自動車で通勤)]

キャンピングカーを自宅兼仕事場として15年が経った筆者。コロナ禍で浮上した「テレワーク」「おうち時間」「巣ごもり」などのワードにキャンピングカーはほぼ対応できるので、さほど生活自体に変わりはありませんでした。
とはいえ遠出をするのははばかられる状況ですので今年は旅を断念し、地元・熊本にステイ。
収入は減ったもののキャンピングカーの燃料代が浮いたので結果的にはプラマイゼロといったところですが、暇しているのも気が滅入るので知人でもあるミカン農家さんで収穫のアルバイトをさせていただきました。

筆者が住む菊池市から、ミカン園のある玉東町まではクルマで約1時間弱。運転は苦ではないものの月〜金の通勤に慣れない肉体労働は続けられるか不安もありましたが、「朝は起きられる時間でいいよ」と言ってもらえたりして、それはもう本当にホワイトな職場でした!


[ロケーションも素晴らしく、自然栽培のミカン園には生き物がいっぱいで楽しかった]

全国を旅していると、現地で働いて旅費を稼ぐというスタイルの旅人に出会ったりします。
こちらのミカン園にもそうした方が国内外から訪れることがあるそうで、来年あたりには寝泊まりできるように倉庫を改装しようという話が出ていました。

旅をしながら仕事ができるという環境は、職種によっては現在すでに整っていると思うのですが、世間からは「仕事してるのか遊んでるのか分からない」などと揶揄され、なかなか理解してもらえないものです。
SOHO(自宅勤務含む)、ノマドなど新しい仕事のあり方は欧米からもたらされるパターンが多いものですが、日本人にとっては昭和の昔から仕事=労働は苦労をともなうものであるという考えが根強いため拒絶反応があるように思います。

旅とワーケーションがマッチング


[北海道の代表的な?季節労働〜昆布干し/作物の収穫/ウニ剥き]

近ごろ「ワーク」と「バケーション」を組み合わせた「ワーケーション」も注目を集めています。
観光地やリゾート地などでテレワークを活用し働きながら休暇をとるという過ごし方は、長期休暇を取る習慣のない日本人には夢のような就業形態ですがテレワーク(リモートワーク)で仕事が進められるのであればアリかも知れません。

休暇は休暇としてゆっくりしたい、オン/オフをしっかり分けたい、などの考えももっともですが、幸か不幸か近年どんな僻地でも電波が届くようになってきました。さらにキャンピングカーには移動事務所としても快適な設備が整っています。
これからは「ワーケーションであれば長期休暇を取ってもいいよ」という企業が現れるかも!?


[乗馬体験や職業体験などを受け入れている友人宅にて]

バイト、つまり稼ぎになる/ならないは別として、「いろんなことを体験したい」という方は多く、これは「体験型観光」が増えていることでも証明されています。
旅先で、自分の身近にある日常とは違ったものごとを経験することは、大いなる財産と言えるでしょう。それは老いも若きも関係ありません。

写真の友人宅では、いつも突然に押し掛けては馬たちのボロ(糞)拾いやブラッシングなどをさせてもらっています。
先方にはかえって迷惑をかけているだろうと恐縮しつつ、広々とした「庭」に馬たちがのびのびと寛いでいる姿を間近に見られることが癒しになっているのです。

生き物を相手にする職業というのは24時間365日、休みがないと言われ実際にとても大変な仕事なのですが、それを苦にせず楽しみとしている姿を目の当たりにするたび、背筋が伸びる思いですし、仕事に対する意識を自問自答する場にもなっています。


[まさにワーケーション的な風景]

生活を窮屈にしてきたコロナ禍ですが、図らずもそのコロナ禍によって働き方の変革を余儀なくされ、人々の意識が変わらざるを得ない状況になってきていると感じます。

勝手気侭と思われがちな筆者でも、仕事を楽しむこと、人生を楽しむことは悪じゃない、そう思えるまでには時間がかかりました。
すし詰めの満員電車で通勤したことも、仕事をやり直し始発で帰宅したことも、心のどこかで「がんばって仕事をしている自分」が誇りでもありました。
だけど、旅が好きで「夏は北海道、冬は沖縄」的な憧れの生活を一生に一度は味わってみたかった。
それを叶えてくれたのがキャンピングカーであり、「悪いことではない」と教えてくれたのもキャンピングカーでの旅暮らしでした。
嫌味を言われたこともあったけど、それ以上に「自分も夢だった」「あなたは勇気がある」と讃えてくれる人の方がずっと多かったことが驚きとともに喜びと安堵をもたらしてくれました。

「ピンチはチャンス」とはよく聞く言葉ですが、そんなうまくいくものかと懐疑的になる心をぐっと抑えて、一歩を踏み出してみる。
行動を起こさないことには何も変わらないし始まらないのだから。