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GoTo+キャンピングカー親子旅! 熊本県天草の魅力を再発見

投稿者:松本 周己(しう@そと)
投稿日:2020/10/21
  • 車中泊・くるま旅
旅行というと日数があれば少しでも遠くへ訪れたくなるものですが、今年は近場でのマイクロツーリズムを楽しむスタイルが増えたことと思います。
筆者は15年ほど東京に住んでいましたが、東京タワーや浅草などには1回くらいしか行ったことがなかったのと同じで、熊本出身でありながら天草といえば海しか連想していませんでした。
 
今秋、父の傘寿祝いを兼ねて4年ぶりに天草に宿泊することを計画。GoToトラベルキャンペーンで安くなることもあり、連泊することに決定!
地元、菊池市から天草の最南端・牛深までは片道4時間以上かかるので1泊ではちょっと忙しいですが、2泊すれば、もっとゆっくりじっくり見て廻ることができます。

今回はGoToトラベルキャンペーンで宿探し


[天草の豪華海の幸を満喫!]


齢80の父は、ちょっと足腰が衰えてきているため階段の上り下りや立ったり座ったりという動きが苦手。我が家のキャンピングカーRocky21への乗車も「よっこいしょ!」と気合いを入れてます。
そこで第一の条件は「洋室であること(布団ではなくベッド)」でした。天草にも【RVパーク風来望】がありますが、トイレまで約3分(階段を含む)ということで今回は見送らせていただきました。
 
ほか、海の幸を堪能したいのはもちろん、「食事は部屋出しがいいな」とか「せっかくだから眺めが好い部屋がいいな」とか希望は多々あるのですが、それらを満たす宿はなかなか見つからないし宿泊料も高額になります。
キャンピングカーなら手っ取り早いのですが、自分一人で朝から一日じゅう運転するのはつらいし…(父は高齢のため大型車の運転はやめました)。
 
そこで4年前にも父の誕生日祝いで利用した牛深の温泉旅館に電話。ネット上では空き室に洋室が載っていなかったので満室かと諦めていたのですが、空いているとのこと! GoToトラベルキャンペーンも適応されるというので、その場で予約。
〝天草伊勢えび祭り〟開催中なので、夕食も伊勢えび一人一匹つきのプランにしていただきました!
 
父娘ともに海鮮好きで日本酒好きなのですが九州熊本では焼酎がメインで日本酒の品揃えは望めず、それだけが残念でなりません。
今回は傘寿祝いにかこつけて祝い酒を持ち込んでいいかお願いしたところ、快く応じてくださいました! 感謝感謝です。
当日、お料理に「寿」の扇子が可愛らしくあしらわれており、おもてなしの心に嬉しくなりました。
ちなみに宿泊料は1泊2食つき(二人で)約3万のところが約2万になり、地域共通クーポン券も5千円分ついてきました。
 
2泊目はネットで見つけた一軒家一棟貸し! こちらもGoToトラベルキャンペーンで35%オフになり、1万円弱。
オーナーさんと顔を合わせることなく、キーボックスの暗証番号がメールで送られてきて鍵の受け取り・返却が可能。ほかの宿泊客もいないので気兼ねする必要もありません。
ただ、確認不足だったのは1階部分が駐車場だったため玄関(2階)まで階段だったことと、布団だったこと。しかし父はコットを持参していたのです。用意周到!
 
夕食は、宿から近くてクーポン券が使用できる居酒屋があったので一も二もなくそちらへ。ここでもウニ、車エビ、鯛のあら煮などなど海の幸を堪能しました!
 
2泊目の宿でも電子クーポン2千円分が出たので、今度は電子クーポンが使えるお土産屋さんをスマホで検索(紙のクーポンしか使えないお店があるので要注意です)。
トータルで2万くらいトクをしたことになりました。
 
【GoToトラベル旅行者向け公式サイト】


天草といえば海…だけじゃない!


[天草のイメージからは想像がつかない岩山]

天草と言えば海! イルカウォッチングにシーカヤックやウィンドサーフィンなどのマリンスポーツ、釣り、豊富な海の幸!
そして世界文化遺産・三角西港や崎津集落、富岡城など天草四郎はじめ島原・天草一揆ゆかりの史跡。天草五橋と松島の風景、下田温泉…。ざっと思いつくだけでも枚挙にいとまがないのですが、失念していることがありました。
 
それは、天草にも山があるということ。天草諸島は約400〜300万年前、火山活動によって形成されたのです!
実はローカル番組のお陰で龍ヶ岳の存在は知っていたものの、行ったことはありませんでした。今回は時間もあることですし、軽自動車で来ているので大型キャンカーでは走行困難なところに行けるチャンス。
 
ここで、遅ればせながら今回のクルマをご紹介します。父の愛車、SUZUKIエブリィワゴンです。後部座席をフラットにして、車中泊仕様に父が手づくりしています。と言っても簡単にベッドと、収納を兼ねたテレビ台(サブバッテリー内蔵)と、クーラーボックスのみのシンプルな装備です。
クラスCのRocky21は居住性には優れていますが、今回のように機動性で選ぶなら軽キャンパーですね。
 
さぁ、狭くて勾配のきつい山道を延々登り、【龍ヶ岳山頂自然公園】へ。キャンプ場にコテージやロッジ、シャワーなども完備されていますが既にシーズンオフ。【上天草市ミューイ天文台】も休館中でした。
駐車場のトイレは使用可能でホッと一安心。そこから山頂までは徒歩すぐです。


[パノラマ:龍ヶ岳山頂展望所、左上:芝生広場、右上:アサギマダラ、左下:龍ヶ岳山王神・龍王神社からの眺め、右下:ハート岩]


そこには八代海を眼下に一望する絶好のロケーションが広がっていました!
 
高舞登山、金比羅山、白嶽、念珠岳、龍ヶ岳の連山は「観海アルプス」と称され、九州自然歩道・観海アルプコースが整備されています。絶景らしいのですが、かなりのロングトレイルで縦走になるので小分けにチャレンジしてみたい。

橋を渡り、島々をめぐる


[ループ橋のど真ん中にガソリンスタンドが!]

宛てはないのですが、せっかくなので樋の島へも足を延ばします。
筆者は「島に架かる橋」が大好物! しかもループしてるなんてテンション上がります!
 
今回は父が運転してくれて助手席から写真を撮ることができました。道幅が狭くて停められる場所がないところでは助かるなーと思う反面、流し撮りではアングルをきちんと定めるのが難しいし酔いそうになるので、ほどほどに…。
 

[上:権現山展望台からの眺め、左下:由緒を刻んだ石碑、右下:権現鍾乳洞に安置された普賢菩薩]

隠れスポット(?)も発見しました。それは権現鍾乳洞!
天草に鍾乳洞があるなんて知りませんでした。確認されているところでは奥行きが124mあるらしいのですが、懐中電灯も持ってないし怖いので入り口から覗き込むだけに留めました。
すぐ正面に鎮座する石仏(普賢菩薩)へお参り。お賽銭を持って来なかった(ほぼ手ぶら)ことを後悔…。
 
駐車場から徒歩10分足らずと近いものの、階段が急なので足元にお気をつけて。駐車場は未舗装の広場でトイレはありません。
ここは狭い山道で枝葉が張り出しているところもあるので、キャブコンでも厳しいかと思います。
 

[アコウはクワ科の半常緑高木で温暖な地域に生育する樹木]

ちょうど天草を訪れている最中に友人からのSNSコメントで知って、さっそく訪れたのが永目神社の御神木「アコウ」の樹。
姫戸町指定天然記念物であり、熊本県指定天然記念物でもあります。推定樹齢300年以上、樹高約15m、幹まわり約11m。熊本県1位、全国でも3位を誇る巨木です。
アコウの北限は紀伊半島の南端と言いますから、東日本の方々から見ると南国を実感する木のひとつではないかと思います。
ちなみにアコウは雌雄異株で、この木は雌だそうです。
 
巨「木」と言っていいのかナゾではありますが、本渡諏訪神社の御神木である樹齢250年のソテツ(天草市文化財)も立派な佇まいです。こちらも雌なんだとか。
 

[真ん中の白い橋が3号橋]

つづいて【千巌山展望所】へ。駐車場とトイレがあり、最奥の展望台前には身障者用駐車場が3台分ありました。
展望所からは眼前に天草松島、西側には雲仙普賢岳が一望できます。
近くには【熊本県立天草青年の家】があり、こちらからの眺めも負けず劣らず。キャンプ場も併設で、登山客やファミリーに人気のようです。
 
よく見ると山々の山頂に何かしらの建物があることに気づきました。どうやら展望台があちこちに建っているようなのです。
岬や灯台のみならず、山頂や高台の展望台めぐりもしたくなってきた!
 

[左上:桜、右上:ブーゲンビリア、左下:合津港、右下:龍の足湯]

天草では10月でもハイビスカスやブーゲンビリアが色鮮やかに咲いているのを見かけますが、なんと桜があちこちで狂い咲いていました。
 
五号橋そばの合津港に、松島温泉を利用した「龍の足湯」を発見!
松島温泉はナトリウム塩化物泉で「美人の湯」と称されています。足湯はちょっとぬるめなので、夕暮れ時には温まるまで時間がかかってしまいますね。
 

[樋合島の樋合海水浴場付近から見た高杢島]

二号橋(大矢野橋)で永浦島へ降り立ち、樋合永浦橋を渡って樋合島へ。
樋合島の西側に浮かぶ円錐形の高杢(たかもく)島は、マグマが冷えて固まった安山岩で形成されている小火山で、その姿から「天草富士」「松島富士」とも呼ばれています。
 
ここは干潮時には砂州があらわれ、歩いて渉ることができるんです!
ちょうど正面に鳥居が見えますが、山の中腹に金毘羅宮があるそうです。また江戸時代に始まったという採石場跡もあるのだとか。
渉ってみたいのですが、のんびり散策しているうちに潮が満ちたら帰って来れなくなるので時間をきちんとチェックしておかなければなりませんね。
 
余談ですが、お隣の永浦島はハクセンシオマネキの生息地として知られています。活動期は4〜10月頃といいますが、ついぞ見つけられませんでした。体長約2cmでは、もっとよく探さないと難しいか…。
 

[左上:西大維橋、右上:東大維橋、左下:岩礁に建つ灯台、右下:大矢野方面を望む]

さあ、最終日。西大維橋で野牛島を経由して東大維橋を渡り維和島へ。
天草は大小120あまりの島々から成り立っています。橋で繋がっていない島も多く、有人島をめぐるだけでも見応えがありそうです。
 

[シーズンオフで、ひっそりとした維和桜・花公園]

【維和桜・花公園】は、250本の桜が種々咲き誇る桜の名所であり、展望台からは八代海や天草諸島を一望できます。
渡り蝶・アサギマダラの飛来地として有名ですが、この旅行中では龍ヶ岳山頂付近で多く見かけました。
また、グランドゴルフ場併設、国の伝統的工芸品指定【蔵々窯】にも隣接。
近隣には「みかんオーナー募集中」のノボリがたくさん立っています。ちょうど、そろそろ収穫時ですね。
 

[戸馳若宮神社の夫婦銀杏と若宮海水浴場]

いよいよ帰り道、三角港を過ぎて三角港波多マリーナそばの戸馳(とばせ)大橋を渡って、最後に戸馳島へ。ここはもう、宇城市になります。
年間150万株という日本有数の蘭の出荷数を誇ることで有名らしいのですが(父は知っていた)、その【花のがっこう】は営業しているのか判らない状態だったのでスルー。
近くの若宮海水浴場で一休み…とゆっくりしたかったのですが、こちらもシーズンオフのためトイレが閉鎖されていました。せっかく天気が好いのに、もったいない。
 
すぐそばに鎮座する戸馳若宮神社の御神木、夫婦銀杏木は樹齢およそ110年。1本の木から雄木と雌木の両性が寄り添いながら育つのは全国的にも珍しく、夫婦円満にご利益があるそうですよ。

天草旅行の現地情報収集にはこちら


[左上:レストラン カーニャ、ほか:天草ビジターセンター]

天草観光の情報収集には、道の駅【上天草さんぱーる】に隣接の【天草四郎観光協会】(GoToトラベル・地域共通クーポン取扱店)、天草諸島の成り立ちや自然に関することなら【天草ビジターセンター】をおススメします。
天草四郎観光協会は無休、ビジターセンターとレストラン カーニャは火曜日定休です。
 
今回、特に驚いたのは天草に「古墳」があるということ! それも、一つや二つじゃないんです。
古墳があるということは、それだけ強大な豪族がいたということで、古代ロマンをかきたてられます。これは古墳めぐりもしてみたくなってきた。
 
天草は陶芸の町としても有名で、日本一ともいわれる良質な天草陶石を使った磁器と、地元の陶土を使った陶器の「天草陶磁器」が盛んで、窯元めぐりも楽しめます。
 
海あり山あり歴史あり文化あり、様々な視点から楽しめる天草。
「池島の龍伝説」や、天草最高峰・倉岳山頂の霊水などなど、まだまだ訪れていない魅力的なところがたくさんあり、行けば行くほど奥深い。
冬でも暖かい土地柄ですし、年末年始のレジャーにも最適です。また、開拓せねば。