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旅心へと誘う、ドライブしたくなる道の風景

投稿者:松本 周己(しう@そと)
投稿日:2020/06/24
  • 車中泊・くるま旅
5月下旬、緊急事態宣言が全地域において解除され、県をまたいでの移動も段階的に緩和される傾向にあり「どこに行こうか?」と思いを廻らせている方も多いのではないでしょうか。
そこで、15年にわたる筆者のアーカイブから「ドライブしたくなる道の風景」をピックアップしてお届けします。
膨大な写真をチェックしながら、筆者自身「また行きたいなぁ」と懐かしく追想にふけって時間が経つのも忘れてしまい、記事がなかなか進みませんでした(笑)。
ほんの一部ですが、ひととき心の旅へとご案内致します。

キャンピングカーの聖地ともいわれる北海道


[函館・八幡坂(左)/幌見峠ラベンダー園(右上)/乙部町・館の岬(右下)]

 
九州と四国を併せたほどの面積を誇る北海道は、その雄大さと道幅が広くて走りやすいことから、夏ともなれば多くのキャンピングカーが集結します。
これだけ広いと、毎年のように訪れていても新しい発見があるものです。

【函館・八幡坂】(写真:左)
函館山へと続く八幡坂。かつてこの坂を上りきったところに函館八幡宮が鎮座していたことから名づけられたそうです。八幡宮は明治13年(1880)、現在の谷地頭町に遷座しましたが、名称は残されました。
函館湾へと真っすぐに伸びる石畳の坂から函館の町並みが見渡せる、素晴らしいビューポイントです。
余談ですが昔々、観光馬車に乗ったとき、この坂だけは馬車を降りて歩いたのを思い出します。お馬さんも汗だくでした。

【幌見峠ラベンダー園】(写真:右上)
札幌を見下ろせる峠、という意味を持つ幌見峠(標高284m)。その名の通り、札幌の町並みが一望できる絶好のロケーションに、ラベンダー園があります。
規模は小さいながらも、ラベンダー畑と街並みが一緒に見られるのは珍しいです。
しかし道幅が狭いのでキャンピングカーだとすれ違いが大変。筆者は、友人の乗用車に便乗させていただきました。

【乙部町・館(たて)の岬】(写真:右下)
「東洋のグランドキャニオン」と呼ばれるだけあって、日本とは思えない風景が続いています。
道の駅 ルート229元和台(げんなだい)から近く、そこからR229号線を北上する日本海沿いは、「鮪ノ岬(しびのさき/北海道指定天然記念物、北海道自然百選)」をはじめ親子熊岩や三本杉岩などの奇岩が点在し、ドライブをより楽しませてくれます。
北海道の海岸ルートの中でも、筆者お気に入りのルートです。


[道路を横断するエゾシカ(左)/上士幌町・ナイタイ高原(右上)/野付半島のエゾカンゾウ群生(右下)]

 
【道路を横断するエゾシカ】(写真:左)
ウトロと羅臼を結ぶR334号線、岩尾別やカムイワッカへと続く道道93号線(知床公園線)は野生動物を多く目にするワイルドなルート。
世界遺産 知床を肌で感じる、まさに日本最後の秘境の名に相応しい、北海道を代表する地のひとつです。
鹿の飛び出しがよくあるので(キタキツネや、たまにヒグマも!)ゆっくり安全運転を心がけ、くれぐれも野生動物へのエサやりや接近をせず、ルール、マナーをしっかり守りましょう。

【上士幌町・ナイタイ高原】(写真:右上)
日本一広い公共牧場、ナイタイ高原牧場を有するナイタイ高原。「ナイタイ」とはアイヌ語で「ナイ・エタィエ・ペッ=奥深い沢」を意味しているといわれています。
ナイタイ山(1332m)への途にある約1700ヘクタールのなだらかな高原からは十勝平野を一望でき、放牧された牛や羊たちが草を食む、その牧歌的風景は心を癒してくれること間違いなし。
2019年にはレストハウスが「ナイタイテラス」として生まれ変わったそうなので、次回の訪問が楽しみです。

【野付半島のエゾカンゾウ群生】(写真:右下)
野付半島の砂嘴(さし)は全長約28km。その付け根から野付半島ネイチャーセンターまでの一本道、約15kmは「フラワーロード」と呼ばれており、沿道に広がる野付半島原生花園には春から秋にかけてヒオウギアヤメやハマナスなど多種多様な植物が咲き競います。
特にエゾカンゾウが草原を黄色に染める様は圧巻です(6月下旬から7月中旬頃)。

北陸を代表して石川県をピックアップ


[能登島大橋(左上&右上)/白山スーパー林道(左下)/ツインブリッジ(右下)]

 
筆者は何故か橋、それも「島に架かる橋」が大好きです。橋を走るとき(ダジャレじゃないですよ…)、わけもなくテンションが上がります。
次のステージに移動する、そんなワクワク感が沸きあがるような。

【能登島大橋(のとじまおおはし)】(写真:左上&右上)
七尾市の和倉温泉地区から能登島を結ぶ、石川県で最も長い橋です。
七尾湾の屏風瀬戸(びょうぶせと)に架かる優美な流線型が美しいプレストレスト・コンクリート橋は、まるで低空飛行する龍のよう。

【中能登農道橋(なかのとのうどうきょう)】(写真:右下)
七尾市の中島地区と能登島を結ぶ斜張橋で、全長は620m。通称「ツインブリッジのと」。
中島地区側の「長浦うるおい公園」には七尾湾を望む展望台が設置されていて格好の撮影ポイントとなっています。

【白山スーパー林道】(写真:左下)
この中では異質ですが、個人的に思い入れが深いのでピックアップしました。2015年に「白山白川郷ホワイトロード」と改称しています。
白山市尾添地内から岐阜県大野郡白川村字鳩ヶ谷地内までの33.3km、うち石川中宮料金所から岐阜馬狩料金所間までが有料区間となります。
例年、11月初旬に冬期閉鎖となり、開通は無料区間が5月頃から、有料区間は6月頃からとなるのでタイミングがなかなか合わず、たった1度しか走ったことがありません。
標高600m~1450mという絶景山岳ドライブコースであるのもさることながら、途中に滝や野天温泉など見どころをめぐるトレッキングコースが多数あるので、次回は数日余裕を持って出かけたいところです。

瀬戸内の島々を結ぶ、しまなみ海道


[来島海峡大橋(左上)/来島海峡SAからの眺め(左下)/伯方SCパーク(右上)/多々羅大橋(右下)]

 
「ドライブしたくなる〝道〟」と銘打ちながら半分は橋になってしまっていますが、「島に架かる橋」と言えば、ここを外すわけにはいきません。
広島県尾道市から瀬戸内海に浮かぶ島々 − 向島、因島、生口島、大三島、伯方島、大島 − と愛媛県今治市を結ぶ、7つの橋 − 尾道大橋、因島大橋、生口橋、多々羅大橋、大三島橋、来島海峡大橋 − が連なる西瀬戸自動車道、通称「しまなみ海道」です。

【来島(くるしま)海峡大橋】(写真:左上&左下)
来島海峡第一大橋、来島海峡第二大橋、来島海峡第三大橋の総称が「来島海峡大橋」であり、来島海峡をまたいで結ぶ長大橋です。
来島海峡大橋を眺める絶好のビューポイントは今治にある糸山公園(写真:左上)または来島海峡SA(写真:左下)がオススメ。

【道の駅 伯方S・Cパーク】(写真:右上)
『は・か・た・の・塩!』で有名な伯方です。向かい側に見えるのは伯方・大島大橋で、こちらも伯方橋と大島大橋の総称。

【多々羅大橋】(写真:右下)
生口島と大三島をつなぐ多々羅大橋は1998年全建賞道路部門および土木学会田中賞作品部門を受賞しました。
写真は、道の駅 多々羅しまなみ公園から撮影。どの島も海がとっても綺麗!

しまなみ海道めぐりも、もう10年以上前のこととなってしまいました。
次回は【RVパークしまなみ海道 大三島】を拠点に一週間くらいゆっくりしたいと思いを馳せています。
さらに広島県呉市から下蒲刈島、上蒲刈島、豊島、大崎下島、岡村島を結ぶ「安芸灘とびしま海道」や、岩城島、生名島、佐島、弓削島を結ぶ「ゆめしま海道」(2022年完成予定)も走りたいし、渡船で島めぐりもしてみたい。

ちなみに、しまなみ海道にはサイクリングロードも整備されています。尾道から今治まで、全長なんと80km!
来島海峡大橋には歩道もあります。ゆっくりと瀬戸内を満喫する…そんな贅沢な時間も味わってみたいですね。

熊本出身の筆者、九州はつい後回しになりがち


[鷹島肥前大橋(左上)/道の駅 霧島(左下)/西椎屋(右上)/二重峠(右下)]

 
筆者は熊本県出身です。春から秋まで旅暮らし、冬は熊本に滞在しているので時には足を延ばして南九州を廻ったりしていますが、冬は何となく億劫になってしまうのと「九州内はいつでも行ける」という安心感があるので、北海道よりも訪れる頻度が少なかったりします。
この機会に、今年は九州の穴場を探す旅もいいかも?

【鷹島肥前大橋】(写真:左上)
佐賀県唐津市肥前町と長崎県松浦市鷹島町(鷹島)を結ぶ橋。この写真を撮ったのは9年前で、自分のブログにも載せていないし今となってはどこから撮ったのかさっぱり思い出せません。
おそらく、鷹島肥前大橋展望広場から撮ったであろうと思われるのですが…。田んぼが黄金色になった頃に確かめに行きたい。

【鹿児島県・道の駅 霧島】(写真:左下)
道の駅 霧島は標高670mに位置し、高千穂の峰々や錦江湾に浮かぶ桜島・開聞岳まで一望できる絶景スポットでもあります。
遊覧リフトやスーパースライダーなどの遊具があり、ファミリーにも人気。夜は静寂に包
まれるところも個人的に気に入っています。

【大分県宇佐市・西椎屋】(写真:右上)
あの空中都市・マチュピチュを彷彿とさせる景観が大分県にあります。地元の人が火伏せの神「秋葉様」と呼ぶ円錐形の山、その麓に広がる棚田がマチュピチュっぽさをかもし出しているのです。
果たしてマチュピチュぽいと感じるかどうかは、あなた次第?

【熊本県阿蘇・二重峠】(写真:右下)
ラストは地元、阿蘇です。世界一のカルデラを誇る雄大な景色を堪能できるドライブルートは、日本百名道・ミルクロード~やまなみハイウェイ、グリーンロード(ケニーロード)、阿蘇パノラマライン・阿蘇南登山道(阿蘇吉田線)県道111号線など複数に及びます。
この写真はその中のひとつ、ミルクロードの二重峠(ふたえのとうげ/標高683m)展望台からの眺め。
カルデラの対岸に横たわる阿蘇五岳のパノラマは、「雄大」や「荘厳」という言葉だけでは筆舌に尽くし難いものがあります。

現在コロナ禍によって「新しい生活様式」が広がりつつあり、ご当地グルメはお取り寄せ、オンライン飲み会やバーチャル旅行まで登場しています。
でも、やっぱりその地に降り立ち、風やにおいを感じたいと思う自分はやがて「古い」と揶揄されてしまうのでしょうか。
遠出をするのは実際まだまだ慎重にならざるを得ませんが、情報収集しながら終息の日を心待ちにしています。